《製図》胸ポケットについて!

胸ポケットですが、一般的なのが「箱ポケット」です。

①箱ポケット

製図では、上下と左右の長さが同じです。

傾斜は1.5センチで長さは11センチというのが標準です。

続いてフネとバルカです。

②フネ

③バルカ

フネとバルカは、同じ扱いになったり、バルカ指定でもフネで作ることもあったりと、混同されがちなのですが、フネ=台形型で、バルカは箱ポケットの右を伸ばして、曲線で仕上げる仕様になります!

違いは、各店まちまちなのですが、私が師匠から受け継いでいる神戸洋服スタイルは、このような形です。

傾斜やフネの先端の傾斜、バルカの右の辺の長さは、特に決まりはなく、お客様の好みやお客様の体型、洋服の仕様やお店のスタイルによって、都度都度変化させてます。

バルカの曲線に関しては、ポケット制作時に曲線をきつくしすぎると縫えなかったり、先端部分のとがっている部分が急すぎると縫えなかったりしますので、製図の際に縫うことを想定した範囲内で書くことをおすすめしております。

画像を寸法通りにしてますので、拡大縮小印刷して、お使いください!!

もう一つ特徴のあるのが、胸ポケットも玉縁仕上げの両玉縁仕上げにされることもあります。

④両玉縁

タキシードやフォーマル系のジャケットで時々ご注文あります。

現在縫っている方も、一つは両玉にしておりますので、出来上がりの際にアップします!

以上が胸ポケットの大きな仕様です。

フネとバルカの違いがあるのがわかっていただけましたでしょうか????

日本でも数少ない高いレベルの縫製技術で、最高の着心地の一着を製作致します

洋服発祥の地、神戸にて、全ての工程をハンドメイドで仕立てられる紳士服は「神戸洋服」と呼ばれ、他に類を見ない高い縫製技術を持った職人たちに長年に渡り受け継がれてきたものです。

明治より現在に至るまで受け継がれてきた「神戸洋服」を採寸、製図、裁断、仮縫い、縫製等、全ての工程を一貫して製作できる数少ない技術者です。

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畑 竜次