《技術学校》製図と縫製の相関図!

先日、学生さんに基礎を教えたのですが、その内容を書いておきます!

ある図を書いて、いつも説明します。

縦の軸が「製図の出来具合」

横の軸が縫製における「労力値」=どれだけ労力がかかったか

という図を書いてます。

①製図の出来が0点の場合→労力が100と最悪になります。

②製図の出来が30点の場合→労力が70になります。

③製図の出来が50点の場合→労力が50になります。

④製図の出来が70点の場合→労力が30になります。

⑤製図の出来が100点満点の場合→労力が0と職人さんにとって最高に縫いやすくなります。

製図がいかに大事か、製図をいかに100点満点に近づけるかで、可動も全て変わってきます。

昭和から平成へ、また次の元号へと変わる中で、一番大事なこの相関図をうちだけではなく、世界中の工場が見直すことで、年間通してどれだけの出来上がり着数に差が出るかを見直すのにも良いですね。

この相関図は、採寸と製図の相関図にも反映できます。

縦の軸が「採寸の出来具合」

横の軸が製図にかかる「労力値」=どれだけ労力がかかったか

という風にも置き換えられます。

採寸→製図→(裁断)→縫製と、重要なポジションにおいて、次の工程が出来るだけ楽になるようにしっかりと100点満点になる努力が必要になります。

古くから『神戸洋服の教え』で言われているのが、「縫ってみないと製図を極められない。」「製図を引いてみないと採寸は極められない。」ということで、「一貫して出来なければテーラーは極められない!」ということです。

日本でも数少ない高いレベルの縫製技術で、最高の着心地の一着を製作致します

洋服発祥の地、神戸にて、全ての工程をハンドメイドで仕立てられる紳士服は「神戸洋服」と呼ばれ、他に類を見ない高い縫製技術を持った職人たちに長年に渡り受け継がれてきたものです。

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畑 竜次